ひたすらの夏が来た・・・

直角の太陽に似合うのは葵
傘のない雨に似合うのは紫陽花
    そして・・・・・・

                 ポピイを見ているとガルシンの小説「赤い花」の狂気を、ふと思い出す

まるで秋を急ぐかのように、ななかまどの葉先が色づいてきている

 ひまわりは夏の花だけれど、どちらかというと夏の盛り、それも終わりに向かった夏を必死に持ちこたえようとしているという感じがしてならない。逝く夏の名残りの花である。


 セイダカアワダチソウが街のあちこちで見かけられるようになり、なんとなく気になりだしたのは、もうかれこれ10年くらい前だったろうか。外来種で繁殖力が強いと聞き、その後年々勢力を伸ばしていくその力強さに、いずれ日本中を席巻してしまうのではないかと思ったほどである。
 しかし、在来種もしたたかだつた。決して侵略されることなく今では共存の世界を作り上げている。さすがに日本の在来種である。
 そう思ってこの花を見てみると、けっこう親しみの持てるかわいい花である。
 8月も半ばを過ぎ、札幌〜小樽を結ぶJR函館本線の、ここ琴似近くの沿線は今がこの花の盛りである。