税金お好きですか
 のっけからこんなタイトルで、「なんだこれは!」と感じる人がいたら、それだけでこの原稿は成功した、などとひとりよがりの自画自賛。
 「そもそも税金が好きかと聞かれて、素直に答えてもらえると思うほうがよっぽどどうかしている」と、ここまで反応があれば投稿者としては思う壺にはまってくれたと大いに感謝するのだけれど・・・・。
 世の中、景気だ、福祉だ、年金だといつになく騒がしくなってきていて、結局、国や地方に「なんとかせい」の大合唱。
 そんなときに、自分のこと少しは自分で考えたらとか、もう少しひもじい思いしてもいいんじゃないとか、もう少し税金出し合ってみたら?、などと言う人も少しはいるけど、普通はとても言えないから、国も地方も苦し紛れもあるけれど一生懸命に頑張ろうとする。
 ところが、なにかをしようとするとき、個人も国もおんなじで、先立つものがないと身動きがとれない。国の仕事を一口で言うことは難しいが、橋であるとか道路であるとかダムや学校などのように目に見えるものばかりではない。むしろ、目に見えないものの方がずっと多い。
 日本だけだと羨ましがられている戦争のない平和な生活、これだけ高い教育水準、蠅も蚊もいなく伝染病も非常に少なくなった健康な生活、非常時以外はなかなか気づかないけれど警察や消防に守られた安全な生活、こうした抽象的な現象を金額で量ることは難しいが、そうした分野にも税金はたくさん使われているんだということに少しは目を向けていきたい。
 国民が国なり地方に望むそのコストと、自分でできることとの比較のなかで、税金は結局そうした国民それぞれの意思として決められていく。
 好きか嫌いかで答えを求めようとした私のタイトルはとんでもない間違いということになる。
・・・ごめんなさい。