25 戦争と平和  メモ、2000.9.11

 スターウォーズでもローマ帝国の争いでも、武器の違いを除けば何の違いもない。違いがないどころか、むしろ同じものとさえ言える。平和が続いたとしたら、人は平和を感じることはあるまい。ぬるま湯の風呂に長く浸かっている心理学の実験の話を読んだことがある。浮いているのか、眠っているのか、何の刺激もない環境は、生きていることさえ忘れさせてしまうと・・・。戦争こそがもしかしたら平和を教えてくれる手段なのではないだろうか・・・。人はどこかで平和を望み、同時に戦いをも望んでいるのではないだろうか。競争と戦いとは、区別できるのだろうか。

26 櫻によせて メモ、時期不明

 散るさくら 残る櫻も 散る櫻

27 しなければならないこと メモ、2000.11.26

 「しなければならない」のに「しない」ことと、「なんにもしないこと」そのものを受け入れて楽しむこととは、まったく別のものだと気付く。

28 言葉  メモ、時期不明

 僕は言葉そのものが好きだから、ロックでも演歌でも一生懸命作られた言葉に命を感じることがある。カナリヤにも・・・。

29 歌を忘れたカナリヤ メモ、2000.10.16

 テンポがウォーキングに合うもんだから、この2〜3日浜崎あゆみの「カナリヤ」を聞きながら通勤している。歌えないんじゃなく、歌わないことに決めたんではないだろうか。

30 人間の不幸  メモ、北海道新聞 マルチスクランブル 井狩春男より孫引き 2000.11.26

 「人間のあらゆる不幸の根源は、部屋でゆっくり休まないことである」(パスカル)

31 想像力  メモ、2000.10.20

 そんなに難しい想像力じゃない。ホンの常識的と思えるほどの想像力、自分が30歳、40歳になったときにどんな風になっているだろうかと、考える程度の想像力(将来を見通す眼・・・)でいいのに・・・。それさえあれば、今の若者はもう少しましになる。

32 法人税申告書 メモ、2000.10.11

 法人税申告書はジグソーパズルだ。

33 雪  メモ、2000.11.29

 気持ちいいほど雪が降り積もっていく。

34 席替え メモ、テレビドラマより、2000.11.30

 大人になっても席替えがあればいいんだ・・・。席替えできたらいいのになー。

35 抑圧 侵略  メモ、2000.11.29

 祖国とは、戦争を国内では知らなかった国では構築できない概念なのかも知れない。ポーランド、カタルーニァ、フィンランド・・・、ヨーロッパの音楽を聴いているとふとそう感じることがある。

36 心 メモ、テレビドラマより、2000.11.30

 「お前の心なんだから、お前の望んだ人にあげればいい」

37 ミッシング  メモ、2000.10.14

 華原朋美の少し前のアルバムを聞いていたら、こんな詞がでてきた。「・・・タクシーをひろい、行き先を告げて目を閉じたら、私の存在はこの国で誰も知らない・・・」(LOVE BRANCE)。人は時に存在しなくなることを恐れ、同時に渇望する、始末に終えない生物かも知れない。

38 テレビ  メモ、2000.11.6

 テレビは報道も含めてそもそもがゲームだから、どんなに荒唐無稽でも自分勝手な評釈を加えたニュース以外、そんなに腹を立てることはまずない。でもこの前見た番組はひどかった。それほど難しい番組じゃなく、単に「別れる状況にある男女」の一対一のテレビ公開討論形式のバトルである。途中から見たので必ずしも適正な評価はできないが、若い男は言った。「今の総理大臣と与党の名前言ってみろ・・・」、こう言い放って相手の顔黒もどきの女にマイクをぶつけるように投げ捨てた。女は答えられない。司会者は冷やかすように体をくねらせながら「答えろ・・・」と女を責める。優越感にひたる男の顔・・・、タイム切れで女は負けた。一言も言い返せないままに・・・。これはないよ。絶対にないよ。これは無茶だ。たとえこの答えを女が知らなくて、そのことが世の中の常識に合わないことだったとしても、男と女が別れるときに交わすバトルの答えじゃないよ・・・。

                                        雑記帳始末記(4)へつづく


                                     2013.2.15     佐々木利夫


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雑記帳始末記(3)

自作のホームページに雑文を発表してから10年になる。資料として作成したメモや切り抜きなどは発表したつど処分しているが、作品にできなかったものが残ったままになっている。それは作品にするだけの力がなかったことを意味しているのだが、それでも私の感性に訴える何かを含んでいたことだけは事実であろう。このまま朽ちさせてしまうのもどこか忍びないものがあり、処分する前にここへ刻むことにした。