39 同期の桜 メモ 時期不明

 だいたいが60歳を過ぎた男どもが、いかに同じ釜の飯を食ったとはいえ、女っ気もない酒飲みの車座に集まってくる自体が不思議である。まさしくこれは還暦同性愛集団でしかない。

40 空箱 メモ 2000.12.21

 食べ終わったあとの豪華なチョコレートの空き箱のように、虚しさだけが残る・・・。

41 「雪国」と「紬の里」 切り抜き 日経新聞 2000.12.22

 「綾が軽く横顔を傾けて、龍に『雪国』を読んだことがあるかとたずねた。ない、と答えると、彼女は沈着な、ひんやりとした語り口であらすじをおしえた。・・・・・・・・『・・・雪山が燃えるんですか?』『ええ、まっ赤に燃え上がるの。・・・違ったわ、わたし何を勘違いしてるんでしょ。これは『雪国』じゃなくて、立原正秋。彼の『紬の里』だわ。・・・龍は、綾の中の、ほんとうの女の響きをきいたような気がした」(新聞小説 辻原 登、『発熱』254回から」

42 笑う メモ 時期不明

 笑うってことは、多分声を出すことだと思い、それもどっちかというと人に聞こえるような、もしかするともっと大きな声、人が聞いて思わず振り返るような大きな声、つまり常識的には恥ずかしくて「絶対的にそんなことしない」・・・、それが笑うことだと思っていた。だから笑うってことは、決して声を出すってこととは結びつかず、そんなことよりもむしろ笑い声、笑うしぐさ、笑い声、それ自体があってはならないと・・・、そのはずだったのに・・・。

43 少女の覚悟 切り抜き 北海道新聞 2000.12.13

 「少女はまだ16歳だというのに、明日乳がんの手術を受けます。彼女にとって美を象徴する乳房を摘出されることは、世の中すべてと引き換えでも承諾できないことでした。・・・少女は突然泣き出しました。いとおしい私の胸、こんなにきれい。こんなにすてきなのに・・・。・・・気がつくと婦長さんが立っていました。お母様、昨日私の前でものすごく泣いたのよ。・・・自分が代わって手術を受けたいって・・・。お父様おっしゃっていたわ。娘の人生はこれからだ、とにかく生きてほしいって・・・。それから少女は夜更けまで考えました。・・・そして明日の手術に備え。処方されていた睡眠薬を飲みました」(新聞記事、新患者塾、恩田和世)

44 意思表明  メモ 時期不明

                       同意が得られない
        -- 同意を求める---  意見がことごとく違う
                       共通点が見出せない

                       分ったふりをする(よくある)
                       無視する
 意思表明 -- 要請(お願い)する  忘れる
                       最初から気にしていない(眼中にない)

        -- 命令する

45 ナイーブ  メモ  時期不明

 ロマンに引きずられるほど、「やわ」、「ナイーブ」じゃないよ。

46 組織 メモ 2000.9.21

 人生の全部といっていいほど私は組織の中で生きてきたし、今だってやっぱり組織の中で生活している。でも本当のところ、私は組織が嫌いだったということが分る。

47 人の死  メモ  2000.12.16

 人の死に鈍感になってはいけない。

48 生きていること  メモ 2001.1.25

 「ちゃんと生きている?。ちゃんと生きてないと、ちゃんと死ねないよ」(テレビドラマ、「殺意の果て」から)

49 人生  メモ  2001.1.25

 「人生には無駄な時間も必要だもの・・・」(NHKテレビドラマ、「オードリー」から)

50 日薬 メモ 2000.12.28

 「時間が薬」の意。何事も時が癒してくれるということ。

51 喜び メモ 2001.1.27

 「小さなことを喜ぶ人っていいな」(テレビドラマより)

52 しあわせ 切り抜き 2001.1.27

  きょうは しあわせだな
  てつし(お友だち)のうちに
  いかれたし
  ごはんはカレーだし
  こたつはでたし
                (読売新聞、こどもの詩 幼稚園5歳女児)

53 欲しいもの メモ 2001.2.1

 「本当に欲しいものは、いつも『欲しい』って言い続けなくちゃダメなのよ!!」(テレビドラマ、「温泉へ行こう2」から)

                                        雑記帳始末記(5)へ続きます

                                     2013.2.19     佐々木利夫


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雑記帳始末記(4)

自作のホームページに雑文を発表してから10年になる。資料として作成したメモや切り抜きなどは発表したつど処分しているが、作品にできなかったものが残ったままになっている。それは作品にするだけの力がなかったことを意味しているのだが、それでも私の感性に訴える何かを含んでいたことだけは事実であろう。このまま朽ちさせてしまうのもどこか忍びないものがあり、処分する前にここへ刻むことにした。