54 ゆっくり メモ 2001.2.8

 「ゆっくり」が気になりだしたのは、多分定年退職してからすぐのことだと思う。始まりは、記憶ではNHK朝ドラ「すずらん」のタイトル画面のヒロインの歩く速さだった。・・・そして仲間と飲んで零時を過ぎて、自宅で歌手でボーカリストの鈴木重子の歌と会話をテレビで見て、とても独善的だけれどなんだか全部分ったような気がした。少し酔っているせいもあるけれど・・・。

55 プライド 書き抜きメモ  2001.3.12

 「だが、プライドだけがドラマを作ってくれるのだ。また、絶望した時に発狂から救ってくれるのは、友人でもカウンセラーでもなく、プライドである。プライドを保とうとした自分の思い出だけが頼りになる(村上龍のエッセイ、椎名桜子「それでもわたしは、白い服がほしい」P122から孫引き)。

56 人生 メモ 時期不明

 「人の人生に何があっても、花は咲くんやな」(NHKテレビドラマ、「廻り逢う人々」より)

57 不倫 メモ 2001.4.18

 (不倫の恋に溺れている女に、初老の男が呟くように告げる)「楽しんでいる時はいいんだ。つけを払う時がつらいんだ」(テレビ、「ロージーオニール」より)

58 恐いもの メモ 2001.4.25

 「私には恐いものが二つあります。母親とイエスキリストです。娘にもそうなってもらいたいと思っています」(テレビ、「ロージーオニール」より)

59 勝つこと メモ 2001.4.28

 「勝ったんじゃない。終わったんだ」(テレビゲーム、「ワイルドアームズ2」より)

60 わたし  メモ 2001.5.7

 「あなたは普通でいるのに、一つ一つのことに舞い上がったり、落ち込んだりして・・・、そんな私がイヤ・・・」(出所不明)

61 優しさ メモ 2001.5.7

 「別れた旦那はさ、浮気していると妙に優しくて、風呂が沸いていたり、肩もんでくれたり・・・。だから優しくされるとビピッちゃって・・・」(出所不明)

62 下手くそな恋 メモ、時期・出所不明

 下手くそな恋

63 さよなら メモ 2001.5.13

 「この盃を受けてくれ。どうぞなみなみつがしておくれ。花に嵐の例えもあるぞ。さよならだけが人生だ」(于武陵・ウ ブリョウの、花開いて風雨強し、人生別離足る・・・の漢詩を井伏鱒二が意訳したもの、読売新聞)。これへの返詩とも言うべき寺山修二の詩がある。
 「さよならだけが人生ならば、人生なんかいりません」

64 湯豆腐 メモ 2001.5.23

 「栄養があるからって、毎日湯豆腐ばっかり食べてました。お豆腐だけで幸せでした。・・・恋愛もお豆腐と同じ。そっとつかまないと崩れてしまう」(テレビドラマ)

65 不倫 メモ 2001.6.5

 唐突だし、論理的ではないけれど、「不倫」という言葉の中には、どうもうまく説明できないんだけれど、「真実(ほんとう)の恋」みたいな意味が含まれているような気がしてならない。

66 ただの人 メモ 2001.7.26

 あの時逢わなきゃ ただの人
 逢うても惚れなきゃ ただの人
 惚れても添わなきゃ ただの人
 添うても別れりゃ ただの人
                     民謡 真室川音頭 より

67 愛と憎しみ メモ 2001.7.23

 「愛は醒めるけど、憎しみは醒めないのよね」(テレビドラマ、「ショムニ」から)

68 生きていく理由 切り抜き 2001.7.4

 「生きていく理由とは、この世に存在する意味のようなものですかね。問われても、ぼくにはうまく答えられない。・・・仕事が生きていく理由というのも、ちょっと悲しい。『死ぬ理由もないけど生きてく理由もない。しいて言えば疲れた』。これは東京で飛び降り自殺をした福岡市の女子高校生が書き残したメモ。十代にこんなことを言われては、ぼくもがっくり疲れた。・・・なんとか生きていく幸せを、大人は示す責任があるでしょう」(北海道新聞、「心のぞけば」、精神科医 渡部正行)

69 意味がある メモ 2001.10.26

 「どんなことにも意味がある」(NHKテレビ、「ほんまもん」より)

70 うんち メモ 2001.10.8

 「ママ、おおきい うんちがでたよ。ああ すっきりした。 なんだか そらとべそう」(読売新聞、5歳幼稚園男児)

                                     雑記帳始末記(6)へ続く


                                     2013.2.20     佐々木利夫


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雑記帳始末記(5)

自作のホームページに雑文を発表してから10年になる。資料として作成したメモや切り抜きなどは発表したつど処分しているが、作品にできなかったものが残ったままになっている。それは作品にするだけの力がなかったことを意味しているのだが、それでも私の感性に訴える何かを含んでいたことだけは事実であろう。このまま朽ちさせてしまうのもどこか忍びないものがあり、処分する前にここへ刻むことにした。