90 新鮮な雨 メモ 2003.1.6

 テレビ見ていた。熱帯のボランティアの話だった。雨が降ってきた。とんでもない雨だった。日本の雨とは全然違う、なんというか穴のあく雨、体が壊れそうな雨だった。
 あんな雨に打たれたいと真剣に思えるほどの雨だった。世の中には知らないことがいっぱいある!!、そんな新鮮な雨だった。

91 テレビの嘘  メモ  2000.11.17

 NHKの教育テレビを見ていた。講師が「他民族と仲良く・・・」と解説し、多国籍民族を排斥したヨーロッパの例を示し、「移入してきた人々の理解を・・・」と説得する。そしてテレビは、トルコの晴天と羊と人のよい白く長い髭の老人と青空と山を・・・、画像だけからも映ってくる空気の透明さを映し出す・・・。嘘だ・・・、絶対嘘だ・・・。民族問題というのは、この程度の言葉や景色で解決するはずがない。
 この問題は臭い(匂い)なのであり、体温なのであり、手づかみで生ま肉を食べることができるかどうかの問題なのである。納豆とかしょっつるとか、どこかのチーズとか、そんなもの・・・、もしかしたら非常に単純な食うこと、生活から生じた体臭、そいつの糞を手でさわれるかどうかの問題なのではないだろうか。

92 私と夢二  メモ  2002.5.9

 私と竹久夢二には三つの接点がある。そもそも夢二は独特のさし絵で有名だから、それを私が知っていることは別に不思議でも何でもない。それでも偶然ではあっても出会いの重なりは何かの縁を感じる。一つは群馬県の榛名湖(この地をこよなく愛したという)、もう一つは喜多方で泊まったこと(夢二が泊まったとされる笹屋旅館に一泊した。同じ部屋に泊まったような気がしているのだが、そんなことはないだろう)、そして女房が彼の絵が好きでけっこう集めており部屋の壁やトイレにもかかっていることに加えて、一緒に旅行した尾道の千光寺公園で彼の絵画展が開かれていたことである。

93 金を貸すための論理  メモ 時期不明

 はっきりしている。「返せない奴には貸さない」である。

94 ロボット メモ 時期不明

 顔のあるロボット、顔のないロボット

95 グレングールド メモ 時期不明

 グレングールド(ピアニスト)は、コンサート活動の中止を自らに課したという。それは自らの弾く音楽が、自分だけのためにあるとする孤立への道だったかも知れないけれど、だからと言ってコンサートからの決別がピアノと自分だけの世界への閉じこもりではなかった。レコードを通じて聴衆はグールドを賞賛したし、それに応えるだけの実力を持っていた。コンサートがスタジォ活動へと変化したことは、批判も合わせて他者からの評価の中に彼とても生きてきたのだし、それが彼の自分探しの行きついた先でもあったと思うのである(NHK教育テレビ、「こだわり人物伝」を見て)

96 祭り メモ 時期不明

 秋田 大仙町 刈和野 大綱引き 綱はわらで作られ、祭りが終わると綱は土へ還る 上町と下町との対決 この日には多くの人が町へ戻ってくるのだそうである。

97 始まり メモ 2008.7.3

 「始まり」という概念そのものの中に、既に「終わり」が含まれている。

98 物質 メモ 時期不明

 「光」こそ、物質の根源・・・

99 信じる メモ 時期不明

 「信じることの罪深さ」とは・・・?

100 私の未来 メモ 時期不明

 私が子供のころに描いた未来は、恐らくは鉄腕アトムだとかモノクロSF映画に影響される部分が多かったとは思うけれど、大雑把に言って高層ビルのはざまを縦横に飛び交う交通機関の姿であった。そしてこれが一番肝心なのだが、なぜか空はいつも晴れていたような気がする。実現した夢もあり、しなかったものもある。宇宙旅行は当たり前のことだったが、想像を超えてクローンのような生物科学はもとより、携帯電話のイメージはなかったような気がする。ましてや、何と言っても「環境汚染」はまったくの想定外であった。

101 就職 メモ 時期不明

 就職はゴールなのか。タイトルだけで、中味は全然つめていないのだが・・・。

102 料理と手作り感 メモ(朝日新聞切り抜き) 2008.3.12

 「達成感薄い『定番』、『手作り』感覚も、既製品を使うか否かがポイントではない。入手困難なお取り寄せ品を使う、器や盛りつけにこだわる、などで・・・ぐっと高まる」(広告会社女子社員、岩村暢子、54歳)
 「料理とは喜ばせたい心、・・・絵を描くのと似ています。構想を練って準備し、作り、デザインして盛りつける・・・」(漫画家、うえやまとち、54歳)
 「繊細さ、世界に誇れる、家のご飯って、料理屋とは別のおいしさ。体を考えて薄味にしたり、歯が悪いおばあちゃんのために柔らかく煮たり。朝作ったみそ汁も、晩に温め直してちょっと煮詰まっちゃう。・・・そんなもんです」(ヨネスケ、落語家、59歳)
 「好み言い合い、にぎやかに、・・・作る人がいなくなれば、その料理は家庭の中から消えていきます。・・・それぞれの好みがあって、あれこれ言い合って、食卓がにぎやかなのがいい」(料理ジャーナリスト、岸朝子、84歳)

                                      雑記帳始末記(8)へ続きます


                                     2013.2.26    佐々木利夫


                       トップページ   ひとり言   気まぐれ写真館    詩のページ



雑記帳始末記(7)

自作のホームページに雑文を発表してから10年になる。資料として作成したメモや切り抜きなどは発表したつど処分しているが、作品にできなかったものが残ったままになっている。それは作品にするだけの力がなかったことを意味しているのだが、それでも私の感性に訴える何かを含んでいたことだけは事実であろう。このまま朽ちさせてしまうのもどこか忍びないものがあり、処分する前にここへ刻むことにした。