119 結びの言葉 メモ 時期不明

 8月11日の朝日新聞からの拾った言葉である。「当事者の自省を求める」、「・・・考えていく必要がある」、「などと評価する声もあるが、・・・などの問題点も指摘される」、「確かな一歩になるようにと念じたい」、「新自由主義は後退期に入ったのに、これに代わるものがないのが問題だ」、「実利に立った対応をしてほしい」、「できるだけ底上げを目指してもらいたい」、「事実関係が明らかになった後、検討したい」、「見通しは立っていない」、・・・・

120 マイケル・サンデルと「正義」 書籍コピー 2010.6.19

 「権利についてのリバタリアンの理論が正しければ、近代国家の活動の多くは不法であり、自由を侵害するものだ・最小国家ー契約を履行させ、私有財産を盗みから守り、平和を維持する国家ーだけが、リバタリアンの権利の理論と両立する」(マイケル・サンデル、「これから『正義』の話をしよう」P80、鬼沢忍二 訳、早川書房、以下の引用はすべて同書からのものである)
 「自分を所有しているのは自分自身だという考え方は、選択の自由をめぐるさまざまな論議の中に姿を現わす。自分の体、命、人格の持ち主が自分自身ならば、それを使って何をしようとも『他人に危害を及ぼさない限り』自由なはずだ。こうした考え方の魅力にもかかわらず、その含意するところすべてが簡単に容認されるわけではない」(P94)
 「・・・貧しい農夫が何とかして子どもを大学に行かせたいと考え・・・片方の腎臓を移植を必要としている金持ちに売る。数年後、二番目の子供が大学入学年齢に近づくと、別の買い手が・・・農夫の二つ目の腎臓に高額な値段をつける。腎臓がなくなれば農夫は死ぬことになる。二つ目の腎臓を売る自由を農夫に認めるべきだろうか」(P96)
 「正義をめぐる儀面が白熱すると、たいてい市場の役割の話になる。自由市場は公平なのか、お金で買えないもの、否、お金で買ってはならないものはあるのか、もしあるとしたら、それは何であり、それを売買することのどこがいけないのだろう」(P100)
 「代理出産契約と正義。・・・二人の合意した成人が結んだ契約を支持するのは彼らの自由を尊重することだ。・・・だが、こうした議論で肝心な点は、自発的とされる同意が本当に自発的なのはどんな場合か、また自発的でないのはどんな場合かを判断することだ」(P126〜127)
 「家族の債務。最も基本的な例は、家族がたがいに負う特別な債務である。たとえば二人の子供が溺れていて、一人しか助ける時間がないとしよう。一人はあなたの子供、もう一人は赤の他人の子供だ。自分の子供を助けるのは間違っているだろうか?。・・・介護を必要とする老親が二人いるといよう。一人は私の母親で、もう一人は他人の母親だ。・・・(だが、)親が育児を放棄したり子供に無関心だったりした人については、どうだろう。子育ての質によって、介護が必要になった親に対する息子や娘の責任の度合いが決まるといえるだろうか」(P292)

121 天気予報  新聞切り抜き 2008.12.11

 「天気予報はもっとシンプルにしてほしい。スーパーコンピューター(など)相当高度な予測をしている(が)・・・天気予報を使う側は『昨日の天気予報は外れた』『今日は予報どおり』という、当たり・外れのレベルで使うのが一般的だ。・・・(外れた場合には)外れたことを素直に謝るべきだろう。気象予報士のプロとして自分の予測に対してそれくらいの責任を感じ・・・気概をもって仕事をしてもらいたい」(朝日新聞、資格学校講師)。

122 ガン患者はよく笑う  メモ 2008.12.11

 NHKの物語である。本当のことなのだろうか。もし本当なのだとしたら、「笑うことこそが健康のもと」なんて言ったのは、一体何だったのだろうか。

123 状況と証拠  メモ 時期不明

 弁舌さわやかに悪を追い詰め「恐れ入りました」と平伏する水戸黄門の世界は、日本人のお上意識を如実に表しており、そうした状況が日本人の溜飲を下げるのかも知れない。あんまり・・・、というよりはほとんど推理小説など読まない私なので、そうしたトリックに触れるのは暇に任せたテレビの2時間ドラマの再放送が多い。そしてもう一本、日曜日のCSI(アメリカの鑑識制度)は必ず見ているので、そこからの影響があるかも知れない。
 そしていつも感じるのは、日本の推理ドラマの余りに平易な事件の組み立てと解決手法である。特に時刻表トリックなどはお粗末過ぎる。時刻表のトリックは松本清張の「点と線」が嚆矢だろうか。「3番線から4番線が見渡せるシーン」、それとても見渡せることの状況であって、犯罪の事実ではない。

124 小林一茶 メモ 時期不明

 炭くだく 手の淋しさよ かぼそさよ
 たまに来し 故郷も 月のなかりけり

125 大切なもの  メモ 時期不明

 「失って始めてその大切さが分った・・・」祖母を亡くした高校生の意見発表番組を見た。そう、つまりは「人は失わないと分からない」のである。

126 映画感染列島を見て メモ 時期不明

 個別のストーリーが浮き上がっているような気がしてならない。
 @ 人工呼吸器の取外し、A ラストのリンゴの木のエピソード、B 海外への感染源探しとその意味、C 発症と死へのタイムラグの違い(特に女主人公と看護師とは余りにも際立っていて違和感あり)、D 個別の死とパンデミック(一千万人死亡)とのギャップ、E 治療チームを指定から自主的な選択に変えたことだけで、協力意思が変革したと信じることへの安易さ、F 隔離を突破した市民の、そうした行動の意味と対処

127 一言で言いたいコーナー メモ 時期不明

 「ひとこと」でいいので、どうしても使ってみたい言葉がある。
 @ 人が人を好きになるってことは、もしかしたらとんでもなくすごいことなのかも知れない。
 A それはそうだけど、やっぱり分らないよ・・・。
 B それは嘘だ、絶対嘘だ・・・。
 C (聞いたことのあるような言葉だけれど)やっぱり悲しくても空は晴れるんだ・・・。
 D 「嘘」って、やっぱりとっても大切なんだね・・・。
 E 今だから言う・・・、でも今だからどうしても言えない・・・。

                                      雑記帳始末記(10)へ続きます


                                     2013.3.1     佐々木利夫


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雑記帳始末記(9)

自作のホームページに雑文を発表してから10年になる。資料として作成したメモや切り抜きなどは発表したつど処分しているが、作品にできなかったものが残ったままになっている。それは作品にするだけの力がなかったことを意味しているのだが、それでも私の感性に訴える何かを含んでいたことだけは事実であろう。このまま朽ちさせてしまうのもどこか忍びないものがあり、処分する前にここへ刻むことにした。