183 結婚  書籍コピー 時期不明

 「・・・結婚することは天国へ行くことではないので、結婚生活のなかでも女は必ず齢をとり、見えなかったものが見え、そしていろいろなことを考えるようになるんだね」(角木優子 「週末のメランコリー」所収、「若いときの10年」P33)。

184 北方領土問題 新聞切り抜き 2011.2.23

 「ロシアは少なくとも菅政権に対しては、北方領土問題の交渉の対話を閉じた。・・・そんな逆境の中でも前原外相は日本の原則的立場を貫いた。・・・しかし日本にも弱点はある。例えば、サンフランシスコ平和条約で日本が領有権を放棄した『千島列島』に国後・択捉両島が含まれる、との日本政府の認識を示した秘密外交文書(1976年)がオーストラリアで94年に公開され、最近になってロシアの研究者が注目しはじめた。この文書について日本外務省は、今後の平和条約交渉に支障を来す恐れがあるとして『応答拒否』としている」(朝日新聞、記者有論、北方領土問題「独善」では前に進めない、モスクワ支局長)

185 受動喫煙 新聞切り抜き 2011.6月頃

 「5月23日付けで・・・ジャーナリストの斉藤貴男氏が喫煙について・・・@タバコを吸う吸わないは個人の自由A国や自治体(など)が人間の生き方を決める(ような)世の中になると困るB迷惑をかけてしまう場合はごめんなさいC禁煙と喫煙はカーテンで分ける、と言っていた(が)・・・たばこの煙にさらされることは、私たちの生命を守る基本的な人権にかかわることであり、・・・受動喫煙ががん、心臓病、糖尿病など、死、疾病及び障害を引き起こすことは科学的に証明されている。・・・我々が求めているのは、受動喫煙の防止であって、喫煙者に禁煙を強制することではない」(朝日新聞、私の視点、作田学 NPO法人日本禁煙学界理事長)

186 自虐 新聞切り抜き 2009.1.10

 「ブーム。いや、定着した、と言ってしまおう。『自虐』という言葉だ。だって『ちょっと自虐的だけど』みたいに、ついつい使っていませんか。・・・現代の自虐は従来のマゾヒズムと同じなのか。『いえ、いまは苦労や努力することから逃げている』と矢幅(臨床心理士 矢幅洋)は言う。・・・『ネクラ』が流行語になり、苦しみながら頑張ることは格好悪いとする見方が広まると、体験談などの自虐をネタにする手口が編み出された。・・・コラムニストの辛酸なめ子は『自虐は謙遜の発展系』ととらえる。自分を低く見せて他人を持ち上げる点で、謙遜と自虐は方向性が同じだ。・・・この屈折した処世術。30代得意なようだが、それは長引く景気低迷の影響か・・・」(朝日新聞、連載 感情模索、記者 井上秀樹)

187 赤ずきんちゃん ネットWikipedia 時期不明

 「作品としての赤ずきんで最も古いものは、1697年にフランスで出版されたペロー童話集の中の『赤ずきん』であるが、(現代のストーリーになるまでには)変更を加えたとされる点はいくつかあるが
 @ 赤い帽子をかぶせた。A 元の民話では、赤ずきんが騙されておばあさんの血と肉を、ワインと干し肉として食べるシーン(を)削除。B 狼が近道で先回りしたとされるが、元の民話では赤ずきんに『針の道』と『ピン(留め針)の道』を選ばせるシーンがある。C 赤ずきんが着ている服を一枚一枚脱いで暖炉に放り込むというシーンを削除。D 元の話にはない『教訓』を加えた。
 などが指摘されている。下品なシーンや残酷なシーンなどを削除し変更が加えられたのだと言われている。なお、ペロー童話では赤ずきんが食べられたところでお話は終わり、漁師は登場しない」
 ◎ これ以外に狼が食べる前に赤ずきんの衣服を一枚一枚剥いで裸にしてしまうとの話もあるという。幼い女が成熟した女の真似することへの警告か?。狼は男の象徴?、赤ずきんは女の象徴?、→ずきんの赤は初潮の赤か?。

188 最高裁裁判官への国民審査 新聞切り抜き、2011.2.23

 「・・・代議制民主主義のもと、政治は国会議員を一票で選ぶところから始まる。その一票の価値をないがしろにする裁判官がいれば、一票によって排除する。代議制民主主義を守るのは結局、自らの一票であると、国民はいまこそ気付くべきである」(朝日新聞、「国民審査権」は参政権だ、弁護士 升永英俊)。

189 介護施設 メモ 時期不明

 上海には富裕層向けの介護施設が少ない(3月1日21:30のNHKテレビ)のだそうである。その通りだ。世の中は金持ちには必要ないものだってあるのだ。

190 外来語のパクリ メモ 時期不明

 スノーシュー → かんじき。 フロストフラワー → 水(雪)の氷、屈斜路湖の御神(おみ)渡り
 (2月28日朝のNHK7時のニュース)

191 中学受験 新聞切り抜き 2010.7.30

 「・・・私立と公立の最大の違いは、建学の理念の有無です」と言いながら、後段で「最近、公立中高一貫校が増えていますが、私たちの塾では公立一貫校受験向けのクラスを開講していません。建学の理念が感じられる学校があまりないからです。仮に設立当初は理念をつくつたとしても、頻繁な人事異動がある公立校で建学の理念を貫くことができるでしょうか」と続けるのはどこか矛盾しているのではないだろうか。そして「実はPISA(学習到着度調査)は、グローバル化の時代に必要とされる読解力や応用力、問題解決能力、つまりまさに『自ら考え、自ら学ぶ力』を試すテストなのです。そうした『PISA型学力』が必要な時代になっのに、それを育てる総合的な学習の時間を減らそうとしているのです」の見解はどのように位置づけたらいいのだろうか(朝日新聞、リレーおぴにおん、不安の時代こそ考える力を、 中学受験塾『日能研』代表 高木幹夫)。

192 自己誘導 新聞切り抜き 2010.8.26

 「JR東海は超伝導リニアによって東京、名古屋、大阪を結ぶ中央新幹線計画に挑戦しています。・・・8月11日付の記者有論・・・では、この計画が『夢物語』とされました。・・・しかし(現在の)新幹線は間もなく46歳です。その構造物は日々のメンテナンスでどんなに磨き上げても、永久不滅のものにすることはできません。・・・だからこそ将来の備えとして、今からバイパスを用意しておくことが必要なのです。・・・そのため、今を食いつぶすことなく、なすべき課題に果敢に取り組む。これが超伝導リニアによる中央新幹線計画の推進です。今を浪費するわけにはいきません」(朝日新聞、私の視点、今を浪費してはならない、JR東海取締役)。

 こんな理屈が正論として通用するなら、道路も橋もトンネルも、なんなら校舎の改築や教育システム、なんなら宇宙開発や医療行政にだって、同じような展開で使えることになるだろう。我田引水じみた意見には、どこか鼻持ちならない身勝手さの臭いがつきまとう。


                                  雑記帳始末記(15)へ続きます


                                     2013.3.22     佐々木利夫


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雑記帳始末記(14)

自作のホームページに雑文を発表してから10年になる。資料として作成したメモや切り抜きなどは発表したつど処分しているが、作品にできなかったものが残ったままになっている。それは作品にするだけの力がなかったことを意味しているのだが、それでも私の感性に訴える何かを含んでいたことだけは事実であろう。このまま朽ちさせてしまうのもどこか忍びないものがあり、処分する前にここへ刻むことにした。