札幌さくら旅 平成18年
手稲区を歩こう
第2部 稲積公園・金山・星置
金山公園の桜はもう散り際だった。JR星置駅から急な坂道を登りつめたこの公園にはもう桜を訪う人も少ない。
公園の外れから札樽自動車道をまたぐ橋を渡るとすぐそこが星置の滝の入り口である。
滝に桜の姿はなかったけれど、降り口に名残りの桜を見ることができた。
河原へ降りて少し上流へ歩く。上の写真突き当りの階段のすぐ上が滝見台である。雪解け水を集めて豪快な風情を見せる五月の滝である。
今年のさくら旅は桜のない滝見で終わった。ただ、堤防のさくら並木は本州だとばかり思っていたのに、こんな身近にあったことを始めて知って(第一部、中の川つづみ)、その不意打ちに嬉しくなる今年でもあった。
さくらさくらさくさくらちるさくら (昭和7年)
さくらちるさくらちるばかり (昭和8年)
山頭火の句である。私の生まれるずっと前からさくらは
散り続け、そして今年もまた散り急ぐ季節になった。
散るさくらはどこへ行こうとしているのだろうか・・・。