169 円周率 5兆けた 切り抜き 2010.8.5
「3.141592・・・と続く円周率を、長野県飯田市の会社員近藤茂さん(54)らがパソコンで小数点以下5兆けたまで計算した。計算が正しければ、フランスのエンジニアが昨年末にパソコンで出した記録(2兆7千億けた)を大幅に更新し、世界一になる」(朝日新聞切り抜き)。
私も数百桁まで挑戦してみたけれど(別稿「
円周率への旅」、「
果てなき円周率」参照)、円周率に果てない夢を抱く人たちは今でも世界中に散らばっている。
170 ノアの箱舟 メモ 時期不明
ノアの箱舟の目的は、神の作った人間が創造主たる神のコントロールに従わなかったことにある。そこで神は善人たるノアとその家族以外の全人類を抹殺することにした。それはいい。ノア以外の全人類の抹殺、それは人の犯した罪のあまりにも大きなことにあったのだし、その元凶は人間を作り出した神にあるからである。でもそのために、全動物までをも対象にするのは理解できない。もちろんあらゆる動物の中から一番(ひとつがい)だけは箱舟に積むことは許された。でもその一番以外の「全種」は、人の罪の犠牲となって洪水の中に置き去りにされたのである。私には神の犯した罪は、人の罪よりもはるかに巨大であるように思えてならない。
そして何たることか、人の持つ罪深さはノアを経てなお生き延び、現代人たる我々にも失われることなく引き継がれたのである。預言者アブハラムは罪の町ソドムとゴモラを滅ぼそうとする主へこう尋ねる。「正しい者も一緒に滅ぼされるのですか・・・」(創世記18章23節)と。「生めよ、増えよ、海の水に満ちよ、地に満ちよ」と神が命じたのは、創世五日目、六日目のことである。それは現代にまで続くノアとその子らへのメッセージだったのだろうか。
171 戦い メモ 時期不明
「誰かが、緑のない国の人は戦闘的だと言ってました」(大橋歩、「はるかに海の見える家でくらす」P31)
172 飢餓 メモ 時期不明
世界の飢餓が今年始めて10億人を突破した(2009.12.31、朝日新聞)。自然災害による穀物生産の落ち込みが原因で食糧価格が上昇している。昨年(2008)の世界各地の暴動や政情不安を招いた食糧危機の再燃の恐れあり。
173 沈黙 メモ 2009.8.10
日本海軍の特攻隊をテーマにしたNHKスペシャルの第二回は「やましき沈黙」だった。
174 自白と決め手 メモ 時期不明
往年のテレビドラマの名作「刑事コロンボ」の再放送を見た。「犯人しか知りえない事実を、ついうっかり話してしまう」のが、今回の放送のテーマになっていた。そしてこれが唯一の立証の決め手になっている。つまるところ自白偏重の捜査であり、犯人と目星をつけた人物への「引っ掛け」である。数十年も前に作られたドラマではあるが、こんなストーリーに心惹かれて私はこのシリーズを見ていたのだろうか。
175 前世 メモ 時期不明
「あなたは前世で重大な罪を犯しました」。そんな一言を言っているテレビを見た。そしてとてつもないショックを感じた。前世が存在するかどうか私には分らない。ただ、この事実は少なくとも私だけでなく、全部の人たちにとって、確かめようにない事実であることにショックを受けたのである。
176 哲学と政治 新聞切り抜き 2010.8.26
「・・・まずは『哲学』があり、その実現のために『政策』がある。それが本来のすがただが、日本の言論はいまだ冷戦期の左右対立を引きずり、社会から期待される役割を果たしてない。(マイケル)サンデルのブームはその間隙を衝いたものである」(批評家・作家 東 浩紀元、朝日新聞)
177 老いはみじめか メモ 時期不明
「ぼけ老人の行動を周囲が理解できないのは、普通の常識で考えるからです」(五木寛之、人間の覚悟 P145)。「老いた人にとっての時間と、若い人の時間とではまったく意味もスピードもちがう。それを教えてくれるのが、老人の生きている姿です」(同上、P146)。
178 老い メモ 時期不明
「人間も、連続して眠るには体力を要するという。したがって、老人が朝早く目覚めるのは、眠り続ける体力が失せているせいらしい」(村松友視、アブサン物語 P175)。
179 同窓会 新聞投稿 2009.7.14
「還暦を過ぎて初めての同窓会に参加した。・・・しかし、日本人の私たちの話ときたら、農作業と孫の世話と病気のことばかり」(同窓会で知った友人の本名、朝日新聞、愛知県の会社員、64歳)
180 真実委員会 メモ 時期不明
「それは時に『史実究明委員会』(グァテマラ)、『行方不明者調査委員会』(アルゼンチン、ウガンダ、スリランカ)、『真実正義委員会』(ハイチ、エクアドル)、『真実和解委員会』(南アフリカ、チリ)と呼ばれることがあっても(P32)、目的は軌を一にしている。・・・ゴールは無数に設定しうる。国民和解の被害者個人の癒しの促進まで、あるいは免責の回避から再発防止策の検討まで」(P33)。
* 残念ながらどの本からの抜書きなのか、メモには記されていない。
181 検察審査会 メモ 時期不明
「起訴便宜主義」への市民の挑戦。不起訴率は55%にも及ぶとされている」(NHKテレビ、クローズアップ現代)。審査会で2回起訴すべきと結論を出すと、弁護士が検察官となって起訴しなければならないとされた。「有罪・無罪を決めるのは俺たちだ」との検察官の思いあがり。起訴した被告の有罪率は99%とも言われてる。エリートの自負心・・・。
182 無差別殺人 新聞切り抜き 時期不明
「池袋と下関で起きた通り魔殺人事件、アメリカの高校、大学で起きた2件の拳銃乱射事件、大阪教育大付属池田小と秋葉原で起きた無差別殺傷事件。日米で無差別殺人事件を起こした犯人たちの心のメカニズムを、気鋭の精神科医が分析した本だ。・・・誰もが生きにくさを感じる時代。新たな凶行を防ぐためにも、犯人に共感を寄せる若者にこそ、この本を読んでほしいと語る」(朝日新聞、無差別殺人の精神分析、片田珠美著 に対する特集「著者に会いたい」より)
雑記帳始末記(14)へ続きます
2013.3.11
佐々木利夫
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