どこか変だなと感じること(平成15年) 人はそれぞれ自分を常識人だと思っているから、社会的にも、また自分にとっても、いままで当たり前と考えていたことが、ちょっとした機会に「どこか違うんじゃないか」などと感ずることがあると、なんとなく常識の世界から疎外されてしまったようで不安になる。 もしかするとそれは老い行く者の気後れか、それとも偏屈なのかも知れないけれど、気になりだすとなかなかそこから抜け出すことが難しくなる。 そんな気持ちの整理のためにも、こうして書き留めておくことは一つの区切りになるし、そうすることによってそのこだわりに、終止符というのではないけれど、とりあえず棚の隅に押しこめたという意味で、錯覚なのかも知れないけれどたまさかの解放感を味わうことができるというものである。
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