更新履歴  (平成28年)

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52 12.26 「ひとり言・思いつくままに」に『我思う、ゆえに我あり』を発表しました。先週の札幌は何十年振りと言われるほどの90センチを超える積雪でした。22日木曜日は帰宅のJRが大混乱、23日朝は駅まで行ったのですが窓口に「除雪のため午前中全面運休」の張り紙があり、地下鉄まで歩く破目になりました。この後遺症で、帰宅のJRも混乱の続くクリスマスイヴでした。千歳空港では6000人もの利用客が空港内に泊まり、25日も2600人と似たような状態が続いています。今年も残すところ6日ですね。今日の発表で、今年のエッセイは区切らせていただきます。元旦と12月32日とは同じ意味なのでしょうが、区切ることで人はどこか過ぎ越してきた己の足跡をながめる余裕がつくのかもしれません。今年はエッセイの発表数が54本と例年の約半分になり、読書の冊数も例年より10数冊減りました。少しずつ気力が衰えてきているのでしょうか。とりあえずは元気のつもりではいます。雑文は来年も続ける予定ですので、ご訪問を期待しております。お正月に会いましょう・・・。
51 12.19 「ひとり言・思いつくままに」に『障害者の排除』を発表しました。年をとるということは、自分の体が様々な部品でできていることを確認する過程だと書いたことがあります。今のところ足首が痛んで歩きにくいことくらいで、ほかに部品を感ずる兆候はありません。それでも雪道を歩くにはそれなりの苦労があります。JR琴似駅から事務所近くの西区役所までの商店街は、数年前からロードヒーティングになっているので夏とそれほど違いませんが、交差点には雪がでこぼこ固まったまま残っており、滑りやすくなっています。そんなことが気になってきたのは、少しずつにしろ歳を経て歩きにくくなってきているからなのでしょうか。当たり前のことが少しずつ当たり前でなくなっていく、それが歳をとるということなのかもしれません。今年も残すところ10日少々ですね。お正月に年齢を一つ加える習慣は今はないけれど、それでもお正月を年取りと呼ぶなど昔の記憶がどことなく蘇ります。やっぱり、歳ですかね。
50 12.12 「ひとり言・思いつくままに」に『介護の満足感』を発表しました。先週土曜日の札幌は、29年ぶりともいわれるすさまじい吹雪になりました。前日に85歳の義姉の通夜があり、式場に泊まって翌朝、降りしきる雪に驚かされました。千歳空港は全面に近い閉鎖となりJRもバスも混乱、火葬場への道路も雪一色で景色も遠くかすんでいました。小気味よさを感じるほどの吹雪と白い景色が延々と続く火葬場への高速道路沿線風景の向こうに、どことなく人の死、そしてやがて訪れるであろう己の死への思いを重ねようとしているバスの私がいました。
49 12.05 「ひとり言・思いつくままに」に『偏見の意味するもの(2)』を発表しました。この歳になると、師走にもお正月にもそれほどの感慨はなくなってくる。76回の誕生日や51回の結婚記念日なども、流れの中の一つの区切りでしかなくなってきます。そして時の流れが速くなっていくのか、それとも遅くなっていくのか、そうした感触すらも遠のいてゆきます。だからと言って日めくりが煩わしいなどと感じることはありません。当たり前の日常が、ごく当たり前にそして穏やかに過ぎていきます。変化に鈍感になっているのか、と問われると反論は難しいかもしれませんが、流れる時を当たり前に過ごすことの中に、満足とか不満とかを超えて一種の「承認」とも言うべき静けさが漂います。
48 11.28 「ひとり言・思いつくままに」に『偏見の意味するもの(1)』を発表しました。東京で54年ぶりの早い初雪だだの、気象台で観測記録をとり始めて以来始めての早い積雪になったなどの話題がテレビを賑わしています。北海道は既に真冬に入っています。札幌はどちらかというと道内各地よりはましなのですが、それでも今着ているレインコートというかダスターコートをいつオーバーコートに取り替えようかと迷う日々が続いています。今週発表のエッセイのテーマは「偏見」ですが、日ごろ自分の作るエッセイを「独断と偏見」、「老人のたわ言」、「へそ曲がり」などと自認しているにもかかわらず、改めて正義とは何か、偏見と正論の境目はどこか、嫌いになることといじめなどとの違いはどこか、などが分らなくなってきている自分を感じます。決して己のへそ曲がりを正当化しようと思っているわけではないのですが・・・。
47 11.21 「ひとり言・思いつくままに」に『貧困の行く末』を発表しました。アメリカ大統領選挙から明日で2週間目を迎えるが、世界はまだこの結果に混乱しているような気がしています。大統領というポストが、どこまで個人としての意見を通すことができるのか、暴言とも思えるような選挙期間中の言いたい放題がどこまで政策として通じるのか、結局は議会での議決という平均値に落ち着かざるを得ないのか、大統領就任は来年1月でまだ先の話だけれど、いささか興味本位で毎日の報道を眺めています。旭川、稚内、北見・・・、例年よりも早くそして深い積雪の話題が伝えられています。それでも札幌の雪はこの数日の雨でほとんど消えました。寒い雨、肩すくめる氷雨が通勤の肩先を濡らしていきます。
46 11.14 「ひとり言・思いつくままに」に『孔雀の羽』を発表しました。先週8日がアメリカの大統領選挙の投票日でした。オバマ大統領の後継として政治のベテランたる民主党クリントン女史か、それとも過激発言を繰り返す政治経験の全くない実業家で共和党のトランプ氏かでもめにもめた。選挙は通常政治経済への政策論争が焦点になるはずなのにもかかわらず、互いに相手を批判非難する悪口選挙の様相を呈した。そして世界中の政治家や識者やマスコミや評論家がこぞってクリントン有利を唱えた。結果は女たらしでメキシコとの間に壁をつくるとか移民締め出しなどの実現不可能とも思える主張を繰り返すトランプ氏が勝利した。当選から今日までメディアはこぞってこの話題で持ちきりだが、選挙結果を受けてどの報道も、掌を返したように「思ったよりトランプはやってくれるかもしれない」一色である。アメリカ国民が選んだのだからという仕方なさからきているのか、それとも当選者に対する迎合なのか、そこは分らないけれど、あれほど毛嫌いしていたはずの識者評論家のあまりの豹変ぶりにあっけにとられるばかりです。
45 11.07 「ひとり言・思いつくままに」に『DNAと生物』を発表しました。数日前の天気予報は、全道各地の最高気温が全部一桁を知らせていました。そして数日後ある地域の最高気温がマイナスになると予報し、終日マイナス気温の「真冬日」になると報じていた。昨日の雪で歩道も車道も真白になり、滑らないように恐る恐る通勤の足を踏みしめています。冬はすでに本番に入ったのですね。湿った積雪にたわわに茂ったナナカマドが赤い実と葉をしなだれさせています。
44 10.31 「ひとり言・思いつくままに」に『殺し合いの遺伝子(4)』を発表しました。寒い日が続いていますが、札幌の雪は先週の一過性で済んだようです。今週のエッセイの結末に、人類は絶滅危惧種であり、間もなく途絶えてしまうだろうと書きました。もちろんそうならずに地球滅亡のときまで繁栄して欲しいと願っています。でも世界中で起きている紛争の数々、後戻りできない環境汚染の拡大、資本主義の行き止まり、身近にあるイジメやストーカーや育児放棄などなど、どこか人類が絶滅に向かってまっしぐらに落ちていく姿が垣間見えてなりません。どこから来てどこへ行くのか、そんなこんなを考えるまでもなく、人類は地球に存在を許されない鬼っ子だったのかもしれませんね。
43 10.24 「ひとり言・思いつくままに」に『殺し合いの遺伝子(3)』を発表しました。先週20日(木)は突然の初雪、札幌だけでなく旭川、釧路、小樽など全道的な冬の訪れでした。札幌でのこの日の初雪は平年より8日早く、16年振りの記録だと天気予報は報じていました。朝起きると、靴が埋まるほどの雪が積もっており、転ぶことこそなかったものの、行きも帰りも恐る恐るの千鳥足になりました。土曜日までにはすっかり融けて今までどおりの通勤路に戻りましたが、季節が早くも冬になったことを思い知らされる一週間でした。
42 10.17 「ひとり言・思いつくままに」に『殺し合いの遺伝子(2)』を発表しました。さっぽろの手稲山にも初冠雪がありました。街にも通勤路にも雪はまだですが、「もうそろそろだぞ」との声が聞こえるような気がします。数ヶ月前から自宅マンション全体で給排水設備を取替える大工事が始まり、今日から我が家での工事が始まります。昭和62(1987)年に購入した新築マンションでしたが、入居早々から管理組合の会計担当として補修積立金の積算に苦労したことを思い出します。当時まだそれほど普及していなかったパソコンを使って、壁の塗り替え、ひび割れの補修、ベランダの改修などなど経年劣化などの見積もりや説明資料のプログラム作成、更に入居者への説得などに苦労したことが、30年近くの入居を経て現実として我が身に迫ってきています。
41 10.10 「ひとり言・思いつくままに」に『殺し合いの遺伝子(1)』を発表しました。今日は体育の日、1964(昭和39)年のこの日に東京オリンピックの開会式が行われたことを契機とする祝日ですね。この年に結婚したことを思い出します。52年も前になるのですね。白黒テレビで始まった新婚生活は今となっては子ども二人、孫四人を含む歴史でもあります。当時の新妻は共に老いましたが、今も我が家で穏やかに暮らしています。先週金曜日に稚内で初雪があり、東北から北海道にかけて高い山の初冠雪が報じられました。もう季節は冬に入ったのですね。事務室には既に暖房が入り、老骨にとってぬくぬくと過ごせる環境は何にも増してご馳走です。
40 10.03 「ひとり言・思いつくままに」に『日本の今とこれから』を発表しました。予定通り暖房が入りました。部屋の中が暖かいということは、こんなにも穏やかな時間を過ごせるのかと、うたた寝、昼寝とすっかりはまり込んでいます。ナナカマドの実がオレンジ色になり秋深しのイメージですが、すっかり暗くなった帰宅時間の体感は、どことなく初冬の訪れを伝えているような気がします。台風18号が、今日の午後にも沖縄上陸が予想されています。今年の台風はどこかこれまでの予想を裏切って大型だったり多雨だったりと巨大化しているようです。
39 09.26 「ひとり言・思いつくままに」に『眉の起原』を発表しました。秋分の日が過ぎて、すっかり秋も深くなりました。待望の集中暖房が、明日の27日から入る予定です。切り替え工事などで実際に温風が室内に届くのは午後からになるのでしょうが、今からほっとしています。来週は10月ですね。北国はこれから長い冬に入ります。地球温暖化は台風などの風雨だけでなく、冬の豪雪ともつながっていると聞いたことがあります。雪道を歩くのはまだ先の話ですが、フィリピン近くで発生した台風17号は、今日明日の問題として私たちに迫ってきます。
38 09.19 「ひとり言・思いつくままに」に『進化・変化する人類』を発表しました。間もなく秋分の日、今朝の通勤路の気温は15度を指してました。今日の天気予報では最高気温は20度とのこと、すっかり寒くなりました。台風の北海道上陸三連発、太平洋側からの東北横断など変則的なコースが続いたと思ったら、現在は16号が与那国を北上し九州をうかがっています。今年の台風のコースがこれまでの常識とはまるで違ってきていること、巨大化し「50年に1度の大雨」などの予報が日本各地に頻繁に出されるなど、やっぱり最近の天候はどこか変です。つい最近のNHKスペシャルは巨大災害を取り上げていたが、地球温暖化はもう引き返せないところまできてしまっているのだろうか。
37 09.12 「ひとり言・思いつくままに」に『人と依存症』を発表しました。毎日の帰宅時間は変えていないはずなのに、このごろの帰り道はすっかり夜になってしまいました。日中はまだ気温が20度を超える日もあるのですが、事務室でふとカーディガンが欲しくなっている自分に気づきます。暖房が入るまでにはあと3週間ほどかかります。冷暖房完備のマンション内の事務所なのですが、とうとう今年も冷房のお世話にはなりませんでした。またまた例年通り、がまんがまんの続くシーズンが始まったようです。
36 09.05 「ひとり言・思いつくままに」に『メダルとオリンピック』を発表しました。台風来襲が多いとされる二百十日(九月一日)が過ぎて、それを裏付けるかのように12号が九州の西を北上しています。今朝未明、長崎市付近に上陸し福岡沖へ抜け、山口県再上陸の様相を見せています。予報円がまだ大きいのでどんなコースをとるのかまだ分りませんが、中心線をたどると日本海沿いを北上してそのまま北海道へ届きそうな気配です。帰宅の18時過ぎ、我が家への道もすっかり夕暮れが迫るようになりました。例年からすると、あとひと月近くで事務所に暖房が入ります。シーズンとしては今がまさに秋たけなわなのでしょうし、まだワイシャツの腕まくり姿での通勤を続けているのですが、季節は早くも初冬へと近づいているのかも知れませんね。
35 08.29 「ひとり言・思いつくままに」に『医師の要らない時代(3)』を発表しました。8月も終わりですね。今月は北海道の観測史上初めてと言われる台風が三つも相次いで上陸しました。その真ん中の台風直下の21日に、私の住む町内会主催による夏祭りが開催されました。どうした具合かたまたま札幌には影響がほとんどなく、風も穏やかで日差しに肌が焼ける天候になってくれました。おかげで、大勢の人たちとビール・焼肉の楽しい一日を過ごすことができました。現在は関東沖で発生して沖縄方面へと移動した台風10号が、大東島周辺で停滞発達しUターンして日本列島を窺う気配を見せています。事務所から帰るJR駅のホーム、電車を待つ身に夕暮れの迫るのが早くなってきました。あと20数日で秋分の日なのですから、当然かも知れませんね。
34 08.22 「ひとり言・思いつくままに」に『医師の要らない時代(2)』を発表しました。先週もまた毎日毎日オリンピックと高校野球に責められ続けました。NHKのEテレまで巻き込んでの騒動で、極端に言うならBSの放送大学以外は全チャンネルがお祭り騒ぎです。ならば放送大学講座を見ることで私も少しは知恵がついただろうと思うかも知れませんが、またこの講義も私のへそ曲がりを刺激するものが多く、なかなか落ち着きません。講義が単に面白くないというのなら、それは私の興味とのすれ違いとして始末できるのですが、番組の構成や講師の話し方などにどうにもイラつくことが多いのです。そのことはいつかここで発表しようと思っていますが、早くオリンピックと野球が終わってくれないと、どうにも私の心が休まりません。
33 08.15 「ひとり言・思いつくままに」に『医師の要らない時代(1)』を発表しました。テレビに毒されていると言われればそれまでのことですが、チャンネルボタンを押すたびにどこもかしこオリンピックか高校野球に占拠されている状況にいささかげんなりしています。スポーツばかり見ているのは一億総白痴化だと批判するつもりはないのですが、これだけのチャンネルが同じ放送という現実は、どこか日本人が同じぬるま湯に浸かっている蛙のように思えてきます。同質性にこだわるのが日本人の民族性なのでしょうか。個性喪失と嘆いているわけではないのですが、右を向いても左を見ても、同じ顔の日本人ばかりです。もちろん、私がオリジナルだと威張りたいつもりなのではないのですが・・・。
32 08.08 「ひとり言・思いつくままに」に『独白する女』を発表しました。6日からブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが始まりましたね。世界中がそう思っているのなら、それが正しいのかも知れませんが、余りにも金メダルへの思いが強すぎて私にはついていけません。もちろん一等賞をとるために頑張ることを否定しようとは思いませんが、もう少し肩の力を抜いて「国別対抗運動会」みたいな気持ちで参加できないものなのでしょうか。運動会は一等賞をとることだけが目的なのだろうか。そのために「恥じない成績」だとか、必死とか体の故障を押してまで過酷な練習に打ち込むようなことまで要求されるのだろうか。勝つことへの意気込みを否定はしないけれど、「皆が楽しい運動会」、そんな雰囲気がまるで消えてしまっているかのように見える今のオリンピックは、どこかで間違った方向に進んでいるように思えてなりません。
31 08.01 「ひとり言・思いつくままに」に『命の質(3)』を発表しました。7月29日に列島最後の東北地方に梅雨明けが宣言され、いよいよ夏の盛りの8月に入りました。三週続けて命について発表してきました。テロやクーデターと異質ではあるものの、日本でも同じような事件が起きました。神奈川県相模原市の精神障害者収容施設で26日未明に19人が殺されました。犯人は精神障害者は皆殺しにしてしまえなどとうそぶいているようですが、こうした思いを否定することは簡単です。だが誰もがどこかに「違和感のある他者」を区別、差別、排除、隔離したいとする心の闇を抱いていることもまた事実です。それが命の問題にまで及ぶのなら悪いことであり、単なる「付き合いを遠慮する」程度に止まるのなら良しとするのだろうか。果たして私たちはどの範囲までなら許せるのだろうか。もちろん「そんなこと、考えることすら許せない」と切り捨てることは理屈としては成立するだろう。しかしそんな人など、一人もいないのではないだろうか。もちろん、私も含めてである・・・。。
30 07.25 「ひとり言・思いつくままに」に『命の質(2)』を発表しました。夏至から約ひと月が経ちました。夏としては本番のシーズンに入ったことになるのでしょうが、帰宅の通勤列車を待つ駅のホームには日差しの弱さが見え始めています。トルコクーデターの余波は、数万人規模にも及ぶ政権側の反撃へと発展していっています。こうなるとクーデターが正しいのか、取り締まりは過剰であっても正しいのか、分らなくなってきます。土曜日23日の朝には、ドイツで再び銃乱射の事件が起きました。それだけが原因ではないとは思いますが、イラクの難民がヨーロッパ各国へと押し寄せ、その難民が地域住民の就労や治安を脅かすとしてイギリスはユーロ圏から離脱しました。アメリカではメキシコからの移民が同様の危機をもたらすとして、それが今秋の大統領選挙に大きな影響を与えようとしている。今や世界中が難民による危機に見舞われ、国連も手を出せないでいる。崩壊とは言うまい、でも人が生活していくことが世界を小さくしていっている。
29 07.18 「ひとり言・思いつくままに」に『命の質(1)』を発表しました。テロもクーデターも反乱も更には内乱もゲリラも革命も、全く区別のつかない私ではあるのだが、今週はトルコでクーデターが起きました。クーデターは半日で鎮圧されたものの、政府は司法関係者などを含む6000人を拘束したという。政府を批判するわけではないが、制圧する力もまた暴力に違いはない。あれもこれも、ここ数週間に世界の各地で暴力の連鎖が途切れることはありません。先週ここへ、人が人を無視すると書いたけれど、その「人が」の人と、「人を」の人とは異なっているのかも知れません。「人間皆平等」みたいな表現をするとき、私たちは「人はすべて均質」をイメージしている。だが「均質な平等」など、あったためしがない。私たちは奴隷制度を承認し、黒人差別などの人種差別、男女の差別、宗教や貧富や学歴や障害の有無などによる差別を当たり前のこととして今にいたるも承認している。そしてそれは生物としての「人」だけが作り出した傲慢な基準であるような気がする。神が人を作ったのかも知れないけれど、もしかしたらそれは壮大な過ちだったのかも知れない。
28 07.10 いつもは月曜日に発表するのですが、明日は自宅での用事があって事務所へ出られません。それで日曜日の今日、「ひとり言・思いつくままに」に『母なる大地(2)』を発表しました。なぜイスラムなのかという疑問は、宗教にまるで無縁な私にとって答えの見つからない永遠の問いなのかも知れません。ラマダンと呼ばれる断食月が終わったのを契機に、世界の各地でまたぞろテロが続発しています。と思う間もなくアメリカでも、黒人が白人警察官に射殺されるとする事件が数件起き、それへの抗議集会の最中に今度は白人警察官が5人も射殺されるという事件が起きました。テロ、宗教、人種差別・・・、セクハラやブラック企業なども含めて、人が人を無視し殺戮を繰り返す事件は跡を絶ちません。神は己に似せて人を創ったと聖書にあるけれど、人はいつの間にか己を神と錯覚するようになってしまったのかも知れませんね。生物の中では人だけが、命をないがしろにできる特権を与えられているかのように行動しています。
27 07.04 「ひとり言・思いつくままに」に『母なる大地(1)』を発表しました。今年も半分が過ぎましたね。一昨日、バングラデシュのダッカで鉄道など交通関係の設計に従事している日本人7名が、レストランで起きた自爆テロに巻き込まれて犠牲になりました。また今朝のニュースは、イラクの自爆テロで125人が死亡したことを告げています。世の中ぎすぎすしてきていると先週ここへ書いたばかりですが、テロ行為が際限なく続いている時代というのは、私たちの選択した民主主義というシステムがどこかで破綻しているからなのかも知れません。それとも、武力も話し合いも通じない人類という種の発生そのものが、生物の進化として間違いだったのでしょうか。環境も含めて、人による災厄には先が見えません。人はどこまで傲慢になれるのでしょうか。
26 06.27 「ひとり言・思いつくままに」に『憲法改正と世論(4)・終』を発表しました。沖縄は梅雨明けになりましたが、九州は地震間もないのに豪雨災害です。札幌もここ数日寒空に雨が続いています。先週の大きなニュースは、24日の国民投票でイギリスのEU離脱が決まったことでしょう。52%対48%、僅差の決定にこれからの国家運営の多難さが思われます。アメリカの大統領候補者であるトランプ氏の人気など、世界がどことなくナショナリズムというか、不寛容というか、「我が身だけが大事」というぎすぎすした思想に凝り固まってきているように思えます。古い諺ですが、「衣食足りて礼節を知る」ことが、どんな世界にも共通しているのかも知れません。小さくてささやかな衣食でも、そこそこ足りることから人の優しさは生まれる・・・そんな気がしています。
25 06.20 「ひとり言・思いつくままに」に『憲法改正と世論(3)』を発表しました。沖縄、奄美での梅雨明け宣言がなされ、日本列島も夏本番に入りました。列島各地から真夏日、猛暑日の情報が届き、直体験している人たちにして見れば暑さも苦痛なのかも知れませんが、傍観者の身にはいささか羨ましい感じがします。明日は夏至ですね。梅雨と重なったり地面が暖まるまでには時間がかかるなど、必ずしも暑さの頂点と結びつくことはないのかも知れませんが明日は一年で最も昼が長い日ですね。事務所のあるマンションは、いよいよ 今日で集中暖房がなくなり、明日からは冷房がはじまります。冷暖房は強制ではなく各自がスイッチで調整するのですが、冷房と暖房の選択はできません。切り替えは季節としては当たり前なのでしょうが、今も最後の暖房を楽しみながら生活しています。
24 06.13 「ひとり言・思いつくままに」に『憲法改正と世論(2)』を発表しました。先週コートを引っ張り出したと書きましたが、そのまま今週も引き続き羽織ったままで通勤しています。間もなく集中暖房が切られる時期になるのですが、寒さへの心配が募ります。本州では信じられないかも知れませんが、今でも暖房を入れたままの生活になっているものですから・・・。
23 06.06 「ひとり言・思いつくままに」に『憲法改正と世論(1)』を発表しました。5月は比較的暖かい日が続いたと思っていたのですが、6月に入って北海道の北部の一部ですが、雪が降るまでの寒さになりました。一度脱いだコートをここ数日引っ張り出してきて通勤しています。本州各地は入梅宣言がされたので、それほどの冷夏ではないのかも知れませんが、北国は季節はずれの寒気団に見舞われています。
22 05.30 「ひとり言・思いつくままに」に『津波・子どもとの会話』を発表しました。先週、やっとコートを脱いで通勤しました。時折暖房を入れることもありますが、スイッチを切っている時間帯も増えてきました。それでも来月中旬には暖房がストップします。暖房があるから安心してスイッチを切ることができることもあり、そのことが今から心配です。ななかまどの白い花はすっかり散ってしまい、路上で薄汚れた茶色の雪に変化しています。
21 05.23 「ひとり言・思いつくままに」に『原爆、投下した国された国』を発表しました。先週はなんと、北海道の北見の気温が全国一になりました。沖縄よりも高い気温を聞いて、天候もまたどこか狂ってきているような感じがしています。ライラックの白い花が満開になり、むらさきはしどいが八部咲きで追いかけています。真冬に赤い実が映える街路樹のななかまども、ゴマ粒のような白い花を歩道に散らしています。六月の北海道は花の季節、その先触れがやっと届きました。
20 05.16 「ひとり言・思いつくままに」に『・・・と私は考える』を発表しました。13日に、稚内で開花宣言がありました。気象台が発表する開花宣言の観測地点としては日本最北だそうです。これで公的な意味での今年の桜前線の北上は、終わりを告げたことになります。これに呼応するように、ここ数日、札幌の最高気温も20度を超えるようになり、夏近しの気候になりました。とは言ってもお天気キャスターは6月中旬頃の気温と言ってますから、まだまだこの暖かさに油断はできません。事務室は今も暖房を入れたままです。
19 05.09 「ひとり言・思いつくままに」に『補正される会話』を発表しました。雪はすっかり融けて快適な気候になった・・・はずなのに、歩くたびに感じる足首の痛みが少しずつ進行していっているような気がします。数箇所の整形外科医の診断で、足首の軟骨が経年で磨り減っている、痛みは進行する、足首の人工関節は製品としてまだ未完成で推奨できない、足首固定手術で不便さに耐えるか、騙し騙し長く付き合っていくかですねと言われたから覚悟はしているのだが、どこかで「ヒァルロン酸注射で一発逆転」、そんな夢みたいなこと考えるようになりました。
18 05.02 「ひとり言・思いつくままに」に『何度でも言う・原発の安全』を発表しました。4.14と4.16に震度7が2回も続けて起きた熊本地震、震度1以上の累計が昨日5.1の午後11時までに1126回に上ったと気象庁が発表した。日本中で起きる地震の数は1年間で約1800回と言われているから、この数だけで今回の地震の異常さはすぐに分る。ところで2日前の4.30、北海道はオホーツク沿岸を中心に40数センチもの積雪に見舞われました。札幌の市街地は積もるほどではなかったものの、駅からの道々にチラチラ白いものが落ちてきました。今日はどうやら暖かになる予想ですが、寒い日はまだまだ続きます。
17 04.25 「ひとり言・思いつくままに」に『誰かいませんか?』を発表しました。震度1以上が10日間で800回を超えるなど、先週は熊本地震のニュース一色の毎日でした。震度3、震度4などの地震が連日のように続く中で、避難者の中にはエコノミー症候群と呼ばれる足でできた血栓が肺へ飛び時には死にいたるまでの症状が、車中泊で避難している中高年を中心に多発しているそうです。こうした症状は東日本震災でも見られたらしいですが、災害時以外でも例えば病院や自宅などで寝たきりになっている老人たちにも、同じように発症する危険があるのではないかと気になっています。さて、札幌ではまだつぼみが僅かに色づいている程度ですが、そめいよしのの開花が北海道函館にもようやく届いたようです。
16 04.18 「ひとり言・思いつくままに」に『人工知能の怪(3)』を発表しました。4.14震度7の熊本地震はこれまでの常識を覆すものでしたね。通常は大きな地震があって、その余震が少しずつ小さくなっていってやがて収束するものだと思っていたのに、16日午前1時台にその規模を10数倍も上回る過激な地震が襲いました。死者42人と聞いてどんなに心配したところで、札幌の地から九州を眺めている限りはどうしても他人事であり、どこかで傍観者になっている自分を感じています。今日は多少暖かですが、この一週間はとても寒い日が続きました。
15 04.11 「ひとり言・思いつくままに」に『人工知能の怪(2)』を発表しました。4月もまた行きつ戻りつの天候が続いています。先週の前半はとても暖かだったのですが、土曜日・日曜日の北海道は雪の予報でした。積もるほどではなかったですが寒い日が続きました。今朝の札幌は通勤の頃には消えてしまっていたのですが、うっすら雪模様でした。気温は2度で始まり、8度くらいまでしか上がらないとの予報です。これで桜の北上も多少遅れることになりそうですが、待ち遠しさに変わりはありません。
14 04.04 「ひとり言・思いつくままに」に『人工知能の怪(1)』を発表しました。4月に入って歩道と車道の境目に僅かの雪を残すだけになり、通勤もとても楽になりました。桜の季節にはまだ遠いですが、福岡から始まった開花宣言が福島まで届き、まだ見ぬ桜に既に腹いっぱいの感じがしています。道行く人の装いはもう少し早かったように思いますが、私も今日からオーバーコートを脱ぎダスターコートに衣替えしました。今日の最高気温の予想は10度くらいで、通勤時間帯はまだ寒い感じが残っていて、いささかのやせ我慢のスタートです。
13 03.28 「ひとり言・思いつくままに」に『不連続生物・人間』を発表しました。朝の明けるのが、まるで目に見えるように早くなっていきます。まだストーブの離せない生活ですが、道々の雪もほとんど気にならなくなり、乾いた路面が街を広げています。来週は4月ですね。身動きが次第に億劫になってくる老夫婦とは裏腹に、三番目の一浪の孫もいよいよ大学生です。そして四人目の孫は高校3年生、十代それぞれの前に開けている未来の余りの広さに羨ましさを感じるとともに、その広さに戸惑っているだろう不安の重さに、つい60年前の私を重ねてしまいます。そして「自分のことは自分で決める」、そんな当たり前のことが、実はとっても難しいことだったと思い返しています。
12 03.21 「ひとり言・思いつくままに」に『死への遺伝子操作』を発表しました。昨日が春分の日でしたね。札幌は昨日から今朝にかけてうっすらの雪模様でした。まだまだ寒さはこれからも続くのでしょうが、通勤経路からは名残りの雪も消えつつあり、雪踏まずの歩きが楽しめる季節になりました。そろそろオーバーコートから春のコートへと着替えましょうか。一昨日の19日、日本列島で今年最初のソメイヨシノの開花宣言が出されました。まだ福岡と名古屋の二ヶ所だけですが、こうした宣言は日ごとに北上を続けていくことでしょう。そう思うだけで、すっかり嬉しくなります。
11 03.14 「ひとり言・思いつくままに」に『テロの生まれる時代(1)』、『同(2)』を発表しました。ここ数日は寒い日が続いていますが、年を通すと今年の冬は暖冬気味のようでした。と言っても、氷点下10度の気温と氷点下5度とに、生活体験としての違いはそれほどないような気もしています。それでも自然はそれなりに反応しているのですね。今年の桜の開花予想が天気予報を賑わす季節になってきて、いつもの年よりは早いというのが予想のようです。札幌は5月2日とありました。いつ開花するかということよりも、もうそんな季節になったことに嬉しくなっています。
10 03.07 「ひとり言・思いつくままに」に『雲形定規に見るあこがれ』を発表しました。三寒四温というわけではないと思うのだが、暖気と寒冷が交互にやってくると、雪の残っている路面が融けて凍りついてを繰り返すのでとても滑りやすくなってくる。歩くのはJR琴似駅から商店街を直進して事務所までが基本になるのだが、交差点を中心に除排雪が不十分なこともあってこの頃は特に恐る恐る歩くことが多くなっている。
 9 02.29 「ひとり言・思いつくままに」に『がん検診と医師』、『出版と医者の自覚』を発表しました。起床する間もなく朝日が昇るようになり、事務所からの帰宅時刻の空も段々明るくなってきました。こうした体感が裏付けているのかも知れませんが、寒さはそれほど変わらないのに「光の春」をそのまま感じる季節になりました。こころなし昼間の光そのものが、明るく変わってきたと感じるのは気のせいでしょうか。と思う間もなく、今日は朝から猛吹雪で電車もバスも遅れる荒れた天候になりました。それでもいよいよ明日から三月ですね。「弥生三月」、こんな言葉がふと口をついて出てきます。
 8 02.22 「ひとり言・思いつくままに」に『老いと死の距離』を発表しました。本州からは、桜、梅など、様々な花の便りが届いてきます。北海道の2月は、札幌雪まつりに代表されるように、まさに冬の本番真っ最中であり寒さを観光として売り出すシーズンですが、ここ数日は暖かい気温が続いています。変動ではなく、たんなるゆらぎの範囲内だと思いつつも、どこかで春の足音に聞き耳をたてている自分を感じます。それでも、滑らないように足元に気をつけながらのへっぴり腰歩きは、当分続きそうです。
 7 02.15 「ひとり言・思いつくままに」に『電話世論調査』を発表しました。単なる気圧配置による気候変動による気まぐれだとは思いつつも、ここ数日はとても暖かいです。東京では「春一番」が吹いたとの報道がありました。毎日午後の5時半頃に事務所を出て帰宅の駅へと向かうのですが、夜空が明るくなっていることに気づきました。寒さはまだ続くのでしょうが、予感というか、兆しというか、春は間違いなく近づいてきているようです。無理やり、そう思うように仕向けている気持ちのしないでもないですが・・・。
 6 02.08 「ひとり言・思いつくままに」に『私の口癖』を発表しました。節分が過ぎ、立春も過ぎて、言葉だけにしろ季節は春へと近づいています。冬の寒さは、昼間の時間が短かいことによる日照不足よりも、地球の北半球への太陽光の入射角が斜めになって地表の受ける単位面積当たりの熱効率の悪さによる影響の方が大きいようですね。二月は「光の春」とも言われています。天気予報は早くも「桜の開花予想」へと衣替えですが、さて札幌はまだまだです。
 5 02.01 「思いつくままに」に『テレビのお詫び報道』を発表しました。2月になりましたね。そして今年の2月は4年ぶりの29日、うるう年ですね。うるう年の意味は分かるとしても、ひと月の日数がどうして28日から31日までランダムに変化しているのかについては、ローマ皇帝アウグストゥスなどの時の権力者によって自己顕示のために宣言されたなど興味深い物語があるようですね。それでも底とは言っても、次第に日差しが延びてきてどことなく春を告げるようになってくることでしょう。そう思うと、寒さの底もどことなく楽しみに変化します。
 4 01.25 「思いつくままに」に『世界を変える人』を発表しました。私の誕生日の1月21日が、四節季の大寒でした。寒さの底は冬至からふた月くらい経ってからと言われているので、あと一ヶ月ほど先になります。それでも春待つ心は大寒を越えて2月3日の節分、そして翌4日の立春へと向かっていきます。コートの襟立てる寒さと、心に感じる寒さとでは少し違うのでかも知れません。沖縄で桜が開花したとのニュースを聞きました。そんな便りを聞くだけでなんとなく嬉しくなります、と書いている最中に「沖縄でちらちら雪が・・・」のニュース。今日は日本列島全体がすっぽりと雪雲に包まれているようですね。アメリカ東海岸も大雪とか・・・、気候の振幅が大きくなっているのでしょうか。
 3 01.18 「思いつくままに」に『放射能と安全』を発表しました。残る数日で大寒ですね。寒いです。事務室も暖房をフル(三段階の目盛りを最大)にしているのですが、それでも午前中はなかなか暖まりません。特に今年だけ寒さが厳しいとの報道もないので、管理人が暖房機器の温度設定を居住者に相談なく低めにしているのではないかといささか疑心気味です。出勤してきて二時間が経とうとしているのに、室温の表示はまだ22.8度です。
 2 01.11 「思いつくままに」に『介護する者される者』を発表しました。今年の日本列島は暖冬が噂になっていますが、北海道はそれほどでもありません。まあ、平年並みというところでしょうか。それでも商店街はロードヒーティングが徐々に普及してきて、琴似駅から事務所までの通勤も比較的楽になりました。とは言っても、雪道も残っており滑って転んで骨折などしては洒落にもならないと、JR駅から地下鉄駅までの通勤経路の三分の二くらいを、時々バスに乗ることもあります。これも「寄る年波か」といささか自嘲気味ではありますが・・・。
 1 01.04 平成28(2016)年お正月、おめでとうございます。「思いつくままに」に『私の自分探し』を発表しました。今年のエッセイは1180本目からのスタートになりますが、間もなく私のホームページ歴は13年になり、私自身も後期高齢者2年目の76歳を迎えます。エッセイとは名ばかりで年寄りのへそ曲がりがやたら目立つ昨年でしたが、それでもそれなり自分の思いを発表しているつもりです。さて今年はどんな年になるのでしょうか。内容の説得力はともかく、書くこと、発表することにいささかの生きがいを乗せて、今年も少しずつ続けたいと願っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。



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